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還流独歩

ジャーマンデー 2009.11.12

有明のビックサイトで昨日から開催されているジャパンホームショーへ行く。ドイツパビリオンには、お世話になっている人や、その企業が出展しているので、まずはそちらに挨拶に行く。ここ数年、毎年出展されているから、特に目新しいという訳ではないが、来場者の関心は高いようだ。挨拶も短時間で済ませようと思いつつ、いろいろな人に会うので、なかなかそうもいかない。

午後のセミナーを拝聴する。今回は鎌倉に完成したパッシブハウスについて概要を聞いた。この住宅は、ドイツのパッシブハウス研究所が日本で認定した初めての事例である。建築家は森みわさんという女性だ。彼女とは鎌倉の現場を訪問したときに既に会っている。しかも私がケルンの事務所にいたときに一緒に仕事をしていた同僚のドイツ人女性が、ダブリンの事務所に移ったときに、「新しい事務所にも日本の女性がいるわよ」とメールを送ってきた人が、実は森さんだったということが判明するという偶然も重なった。世界は狭い。

夕方18時から、ドイツ大使館主催の懇親会が開かれる。ドイツパビリオンへの出展者と、その関係者が出席するこの会は、毎年開かれており、私も招待されているので参加する。18時前に控えめに行くと、ほとんどの人が来ていて、すでに飲んでいる人ばかりだ。乾杯とか、そんなことは抜きにして、互いにしゃべり倒すような雰囲気がすでに出来上がっている。その辺のくだけ方がやっぱりドイツである。

それにしても、日本にいながらにして、ドイツの人と話ができるのは本当に嬉しいことだ。自分がかかわっていることは、本当に小さなことだが、そんなことを忘れさせてくれるほど、有意義な時間である。食事も葡萄酒も十分にあるから、最初は控えめに飲んでいたものの、次第にワインの量が増えて行く。周りがうるさいので、どうしても大きな声で話してしまうから、きっと会話している間に、アルコールが自然と抜けているせいもあるだろう。

比較的早い時間にお開きになったが、二次会に行くので、来ないかと誘われる。有難いことだ。酔いの勢いも手伝って、参加するが、ワインのあとのビールは止めておくべきだった。アルコールは、度数の低い順から、高い順へと飲み進むのは良いが、その逆は悪酔いすると言われている。だから、まずいと思いつつ、喉の乾きと、気分転換というわけのわからない理由で、ビールを何杯か飲む。S開発のYさんのせいにしておこう(すみません/苦笑)。

後半は何を話したのか、もうよく覚えていないが、気のおけない人たちとの充実した懇親会となった。出会えたドイツの人、そして日本の人とのつながりの大切さを、また改めて実感した一日になった。今年も参加させ頂けたことに、とても感謝している。ヘルツリッヒェン・ダンク!

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