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還流独歩

建築展DEUBAUからハンブルクへ 2010.01.14

9時過ぎ、エッセンの見本市会場に向かう。東口に近いところに停められるかと思いきや、1km以上先の広い駐車場まで誘導されてしまい、そこからバスに乗って会場に向かう。この見本市の規模はそれほど大きくはないが、それなりの情報は得られるから、結構人が来ている。私も来るのは3回目だろうか。

主要な会社を見て回り、いろいろと質問する。それほど広くはないとはいえ、歩き回りながらの通訳というのは、体力を使うことを今回も実感する。基本的に視察の方々の関心のあるところへ行くのだが、私が一つだけはまった展示が会った。そこには、壁の断面模型が全部で6つ並べられた、ある建設会社の展示だった。

テーブルに並べられた外壁の模型の他にあるのは大型のモニターだけである。担当と思える若い男性は端の方に座っていた。私が「この展示は素晴らしい」と褒めると、「出展を決めるまで時間がなかったから、この程度しかできなかったのだ」と説明してくれた。展示が簡素な分、コミュニケーションで補えるから良いのではないかというと、確かにそんな面はあると苦笑いしている。

実際、私もゆっくりと話を聞きたかったのだが、人間は人が集まるところに、より集まる習性がある。あとから来た男性は、彼と話を始めてから一向に立ち去ろうとしない。全体写真を撮りたいと思って少し離れたら、今度は3人連れの人がきてまた議論。仕方がないので、違うところを見てから戻ったら、まだ話が続いている。最後にようやく少しだけ話をすることができた。

といっても、たいしたことを訊きたかったわけではなく、年間の現場の数や、今度、現場を見せてもらうかもしれないということを伝えて、その場を失礼した。そのあと、食事もとらず車に戻り、最終目的地のハンブルクへ北上する。路面の雪もなくなったので、途中で初めて1時間ほど運転を代わってもらった。

ホテルの裏側にある駐車場の入口まで行ったら、運転手が乗っていない車が何台か連なっている。入車と出車を管理する機械が壊れたのかどうかわからないが、入口のトンネルのようなところで挟まれずに済んで逆に良かった。一方通行の多い通りをまた一回りして、ホテルの脇の路上駐車上で空きを待っていたら、ちょうど一台出たので、運良くそこに停めることができた。

夕食は、また地ビール店(笑)。3名なので予約なしで行ったら、広い店内は満席である。一番奥まで見に行ったけれど、一席も空いていない。仕方がないので、手前の高いカウンターのようなテーブル席に付く。ゆったりと座ることはできなかったが、ここでも運が良い。ホテルに戻り、15日が誕生日という方がいらっしゃったので、24時ちょうどに、花火付きのカクテルとワインで乾杯した。

ハンブルクまで、ほぼ2800km近く走って来たこの視察旅行も明日で終わりである。

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