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還流独歩

鼻風邪と温度計 2010.02.02

夕べは夜中にまったく眠れなかった。多分、寒さと時差のせいだろう。明け方の6時頃になって、ようやく眠気が襲って来た。今日は打合せがないので、移動の疲れを癒すために、そのまま少し仮眠をとることにした。そのあと、時差ぼけを少しでも解消しようと思い、泳ぎに行った。

午後は、移動中に届いたメールへの返信や視察の調整をしていたら、あっという間に夕方になってしまった。他にも、不在にしている間に届いた郵便物を整理しようと思うのだが、夕方になって暗くなってくると、なぜか気持ちが投げやりになってしまう。書類などの整理は明るい時間に済ませないと、気力が続かないことが多い。

それにしても事務所が寒い。足下の電気ストーブを付けっ放しにしても、まったく暖かくならない。エアコンの方はというと、吹き出し口から温風は確かに出ているのだが、床面に達するまでに冷えてしまい、温もりがまったく感じられない。これだと、暖房というより、コールドドラフト製造機だ(苦笑)。

身体が一向に温まらず、お陰で鼻風邪を引いてしまった。身体を壊してはいけないので、電気カーペットでもあった方が良いかもしれないと考えて、ヨドバシアキバに行ったら、店員さんはこう言った。「いまの時期は、もう4月から新しい生活を始める人向けの家電製品が主力で、電気カーペットは、ほとんどないんですよね」。確かに電気カーペットの売り場の幅は3mしかなかった(苦笑)。

暖房器具を買うのを諦めた私は、まずは室温がどの程度なのかを把握することも大切だと考え、温度計を買うことにした。でも、買いたいと思える温度計がない。散々悩んだ結果、延長コードセンサーが付いていて、2か所の温度が測定できる980円のを買った。デザインは極めて貧弱だが、それについては目をつぶろう。

事務所に戻り、暖房を付ける前の壁の表面温度と室温を測った。壁は10℃、室温は13℃だった。エアコンをつけると、温度計の表示は一気に20℃になり、壁の温度は12℃に上がった。センサーがしっかりと壁に付いていないから、多少なりとも気温の変化を拾っているのだろう。壁の温度が急に2℃も上がるとは思えない。

部屋の暖かさの目安を知るために温度計を買うなら意味があると思うけれど、どれくらいの寒さなのかを測るということに一抹の寂しさを感じた夜だった。
 
加筆訂正:2010年2月10日

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