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日本に帰ってきた最初の一週間というのは、日常生活の中のいろいろなことが気になる。いつも泳ぎに行くスポーツセンターの券売機が発する音がうっとうしい。券売機の前に立つと、「いらっしゃいませ。ご希望の商品をお選び下さい」と、電子音の声のお姉さんが迎えてくれる。ん〜、1時間券って、商品なのかな(苦笑)。

入場券を買うと、今度は、ピー、ピー、ピー、ピーと鳴る。何度くらい鳴っているのか、数えたことはないけれど、多分、7、8回くらいだと思う。問題は回数ではなく、その音量である。とても耳障りな電子音なのである。もし私が、すぐ脇にあるプールの受付で働く立場だったら、多分、その電子音を止めて欲しいと懇願すると思う。

大切な入場券が出てくるので、取り忘れに気をつけなさいという親切な配慮から、人の注意を喚起する電子音を発するのは良いかとは思うのだが、無機質で高音域の音を毎回聞かされるたびに、「この耳障りな音、気になりませんか？」と、プールの人に言ってしまいそうになる自分が、やけに細かい人間に思えて悲しくなるのであった。
　
加筆訂正：2010年2月25日(木)