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還流独歩

信頼の築き方 2010.02.11

どんな仕事でも、人間関係でも、信頼がないと良い仕事にはつながらないと思う。それは基本的なことだからこそ、最も大切で、最も難しいことなのかもしれない。信頼を築くには、それなりの時間がかかる。でも、どうすれば信頼を築くことができるかどうかは、場合によっても大きく違ってくるだろうし、その方法だって一つではないはずだ。

設計の打合せをしながら、自分自身の進め方の手際の悪さや、建築主の考えを大きく広げることができず、信頼を得るのは難しいものだと反省することも多いのだが、今日も某交信手段で打ち合わせをしながら思ったことは、設計というのは度重なる意見交換会なのだと思う。いや、そんなことはあたり前のことなのかもしれないけれど、最終的にはそこに帰着するような気がしている。

もちろん、建築主には様々な人がいるし、設計の手法だって毎回同じということなどあり得ない。でもやっぱり、喋って、絵を描いて、議論して、互いの想いを伝え合いながら、設計は進んで行くはずだ。その中で、建築主が想い描く建築と、設計者が考える建築が、あるときから互いに歩み寄り始め、その距離が徐々に縮まりながら、同じところで立ち止まることになるのだと思う。

それができているかどうかはわからないけれど、少しだけそんなことを感じた打合せだった。

加筆訂正:2010年2月23日/3月7日

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