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還流独歩

猫の世話 2010.02.14

上階に住む大家さんが2泊3日で旅行に出かけるというので、猫の世話をすることになった。といっても、一日に一度、餌と水を上げるだけである。散歩が必要な犬に比べたら遥かに楽だろう。とはいえ、生き物なので、昨日から一日に2回ほど様子を見に行っている。

猫というのは本当に不思議な生き物だ。私に慣れていないというものあるのだが、近寄られるのには抵抗があるような警戒した素振りをしつつ、かまってくれないのは何となく寂しいらしい。棚の上にある猫籠の中に飛び移って丸くなったので、喉を撫でてあげると多少は喜んでいるようなのだが、その一方で、仕方なく撫でさせてやっているんだ、といった態度をする。しかも目はまったく笑っていない。

私は別に猫が嫌いなわけではないし、どちらかというと好きな方だけれど、猫が見せる独特の無関心な表情と、知らない振りをする態度を見ると、意味もなく無駄な対抗心を燃やしたくなるのである。

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