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還流独歩

食事中の携帯電話 2010.03.26

昼前に近くにあるお店へ昼食に出かけた。カウンターに座り、注文を終え、運ばれてきた食事を食べ始めようとしたとき、携帯電話で話をしながら男性が入ってきた。そして不幸にも私の隣りに座った。少ししてから電話を切るのかと思ったら、その人は話をしながら注文を済ませた。頼んだのはカレーライスだった。

その人は食べながら、ずっと話している。声はそれほど大きくない。隣りの私にも聞こえにくい小声で話しているのだが、それでも会話の様子は何となくわかる。極めて鬱陶しい状況になった。こういった場所で一方的に電話の内容を聞かされるのがとても苦手な私は、胸の中に吐き出せないわだかまりが溜ってしまって、せっかくの食事の時間なのに食べるのが辛くなった。

食事中の席で電話をするのはやめて欲しいと、よほど言おうかと思ったけれど、その気持ちは抑えた。そんなことを言ったら、逆上されて、蹴飛ばされるかもしれない。万一、病院にでも行かなければならなくなったら、仕事ができなくなってしまう。そんな不安が頭をよぎった。その男性は、私が食べ終わるまで話し続けた。右手にスプーン、左手には携帯電話。これだと食べながら電話ができることがわかった。

その人の話相手が誰かはわからない。もしかしたら食事をしながら電話されることに慣れている人かもしれない。でも私だったら、家族とか、私のことを良く知る人であっても、ご飯を食べながら電話をするということは考えられない。もし食事中に電話がかかってきたとしても、出ないか、あとからかけ直すだろう。

人は誰しも、些細なことが気に障る場合があると思うけれど、こんな場面に遭遇すると、何故だか自分が小さく感じられて、気持ちが沈んでしまうことが多い。大して気にも留める必要もないけれど、やっぱり気になってしまうのだった。

最近、ちょっとした愚痴のようなことを書くことが多くなってきたのですが、何となく気持ちが晴れないし、私が感じるままを書いても良いかと思っているので、あえてここに書かせて頂きました。どうかご容赦下さい。

加筆訂正:2012年1月24日(火)

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