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還流独歩

野鳥のお食事 2010.05.08

バルコニーの鉢植えにシリアルを播いておくと野鳥がたくさんやって来る。一番小さいのはちょうど日本のスズメのような鳥だ。それよりも大きいの鳥は二種類いて、どちらも鳩よりかは一回り小さい。そのうちの一種類は茶色くてあまり奇麗ではなく、別のは身体が黒くて、くちばしが黄色いやつだ。名前は両方ともわからない。一番大きい鳥は、身体全体が白黒のカササギである。長い尾っぽとケケケケという鳴き声が特徴だ。

この中で、食事中の品性が最も良くないのが、二番目に紹介した名前のわからない茶色い鳥である。普通についばめばいくらでも食べられるはずなのに、この鳥はとにかく食べ散らかすのだ。くちばしで突くのはいいが、突きながら頭を超高速度で左右に降り回すので、鉢植えの周囲にはシリアルと土が飛び散るのである。この茶い鳥が食べ終わったあとを見ると実に汚い。餌と土をはじき飛ばすのは止めてもらいたい。汚くなったバルコニーを奇麗にするため、私は時折、仕方なく水を流して清掃している。

作業をしながら野鳥を観察するのは楽しいが、この茶鳥が来ると妙に腹が立つ。他の鳥はとても丁寧についばんでくれるのに、この茶鳥の食べ方が汚いのは許せない。もちろん喜んで餌を播いているのは私だし、鳥には罪はないから、驚かすなどのいじめなどするわけもない。まったく些細なことだけれど、鳥といってもいろいろな食べ方をするものなのだあと妙に感心したりもしている。もっとも人間だって同じだから、鳥の振り見て我が振り直そう。

そんなことを言っていたら、食べ散らかし鳥がまたやって来た…

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