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還流独歩

呼出しボタン 2010.07.05

即席で食事を出してくれるお店や、外食系のレストラン、あるいは大きな居酒屋には、呼出しボタンなるものが置かれている。でも私はいままでほとんど押したことはないし、多分、これからも押さないと思う。

変な話なのだが、私にはこの呼出しボタンを押す勇気がない。最近は押さないと店員さんが来てくれないことも多いから、何のためらいもなく押せば良いのかもしれないのだが、やっぱりできない。

お金を払う側とはいえ、店員さんを呼びつけるような感じを受けるからだ。いや、呼出しボタンはそのためにあることは承知しているし、給仕する方も、どこから呼ばれているのかすぐに分かって効率が良いのかもしれない。

でも極端なことを言えば、店員はロボットではないし、口笛を吹いたら飼い主のところに戻って来る犬でもない。客として来ている方も、店員さんの動き合わせて注文する余裕があっても良いのではないだろうか。

「すみません、注文お願いします」。「かしこまりました。すぐに伺います」。私はそんなやりとりが好きだし、これからもそんなことにこだわりたいと思っている。その方が気持ち良く食事ができる気がするから。

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