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還流独歩

室蘭で一泳ぎ その1 2010.11.05

朝6時半。室蘭へ向けて車で出発する。現場までは、ちょうど2時間で着いた。9時から、JIO/日本住宅保証検査機構の配筋検査があるので、それに立ち会うためである。その場に私が行く程のことではないが、やはり一緒に見た方が何かと良いかと考えた。それに耐圧盤のコンクリート打設が午後に予定されているし、施工会社との打合せもあるので、こういった日は早めに出るに限る。

配筋の検査は特に何も問題なく15分程で終わった。人通口の上端の配筋が両端フックになっていなかったので、それを変えた方が良いかもしれないという指摘を受けたので、差し替えてもらうことにした。検査官が撮影した写真は、明日には検査項目の判定一緒に閲覧できるようになるという。私からは、配筋の高さが一定になっていない箇所があったので、そこも直してもらった。

配筋作業をする職人さんとは、世間話をしながら、一時間程、仕事を見させてもらう。今年の夏は北海道も暑かったとか、ここの現場は毎日雨が続いたとか、この現場の基礎の配筋は他では見たことないくらい密だから壊すのも大変だ、といったような話が続く。そのままずっと立ち会っていても仕方がないので、午後のコンリート打設のときにまた来ますと言って、東京で買って来たお土産を渡して、一旦現場を出る。

次の予定までは3時間近くある。現場担当の方が他の物件の監理を終えて事務所に戻るのが13時頃だという。その前に打合せの準備をしようと思うが、30分もあれば終わってしまうので、微妙に中途半端な時間が空くことになる。どうするか悩んだが、こういうときは、やっぱり泳ぎに行くに限るだろう。何事も経験だ。実は室蘭駅の近くの入江運動公園内に市営のプールがあるのを下調べしておいたのだ。

行ってみると、明るくて、とても気持ちの良いプールである。泳いでいるのは、あたり前ながら年配の人ばかりだ。プールの中央には、3コース分程、区切られていないところがあった。監視員の人に訊いてみると、右側通行とかの決まりはなく自由に泳いで構わないという。泳いでいる人は私の他にもう一人だが、離れているのでほぼ独占状態だ。高ぶる気持ちを抑えつつ、いつものように30分程泳ぐ。

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