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9時半過ぎ、アグリッパバートへ泳ぎに行く。以前にも書いたが、水温が低い。泳いでいる間に風邪を引いてしまいそうな温度だ。でも今日は前回泳いだときよりもほんの少しだけ温かく感じられた。外気温が下がって来たから、若干でも水温を上げたのではないだろうか。それでもやっぱり十分に冷たい。おそらく日本のプールに慣れている人なら、おそらく寒中水泳かと思うような温度だ。

それにしてもドイツの人は、実に果敢に泳ぐ。私が平泳ぎの女性を遠慮がちに抜かしていると、その左からさらに抜いて行く人がいる。前からクロールの人が来ているから、1コースに4人が並ぶ状態になったと思うのだが、その男性は何事もなかったように追い越して行った。日本のプールでは、こんな抜き方をする人はいないし、実際にそんなことをしたら揉めごとが起きるだろう。ドイツでは、水中もアウトバーンと一緒で、要は速い人が最優先なのだ。

700mほど泳いだところで、身体が徐々に冷えてきているのがわかるが、いつものようにしぶとく30分ほど泳いだ。そのあとシャワーを浴びると、これまた思うのだが、お湯がぬるい。日本のプールは大抵の場合、お湯の温度を調整できる機能がついているので、熱いシャワーを堪能できるのだが、ドイツのプールのシャワーは、おそらく一定温度の温水しか出ないと思う。しかも水量も水圧もあまり高くない。この点については、日本のプールの方に軍配を上げよう。

師走も押し迫って来たのに、また水泳の話題になってしまったが、やはり泳ぐと作業に身が入るものである。ただ、移動の疲れが少々溜っているのか、気持ちがかなりだれている。今日は土曜ということで、許してもらおう。