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日本の状況が気になるせいか、あまり眠らないうちに目が覚めた。未曾有の災害に何もできない自分が悲しい。東京にも電話しているが、つながらないので諦めよう。私の安否を気遣ってくれるメールが何通か来た。その返事を書いたり、私からもメールを送っていると時間は瞬く間に過ぎて行く。

そんな中、ケルン工科大学で知り合った友人からコンサートに誘われた。最初は行く気だったのだが、次第に気分が重くなって来た。私はどうすることもできないので、何も気にせず出かければ良いのだが、今日は、どうしてもその気になれず、結局断った。こういうときは 気持が揺れ動くものだから、どちらが正解ということもないだろう。

20時過ぎ、電話がかかって来たので出てみると大家さんだった。無事にケルンに戻って来れたのかどうか気にしてくれていたらしい。大家さんは、大雑把に見えて、意外と細かなところがあるから、このサイトを見て、私がいつケルンに戻って来るのか、きっと確認していたに違いない。そんな気遣いを頂けるとは、本当に有難いことである。