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還流独歩

時差一時間 2011.03.28

夏時間になり、昨日は前向きな気持になったが、最初の数日は起きるのが意外と辛いものである。例えば、いままで6時に起きていたのが、夏時間になると5時に起きることになる。わずか一時間とはいえ、外はまだ暗いし、昨日までの朝の明るさと実際の時間の感覚がすぐには合わない。微妙な差なのに、体内時計が夏時間について行かない気がする。

一昨日まで、太陽の位置や外の明るさを見れば、時計がなくてもおおよその時間が把握できたのだが、最初の数日は、それができなくなる。時間そのものの刻みは変わらないのに、何だか時間が早く動いている気がするのである。つまり、時計を見るたびに、もうこんな時間なのか、と感じてしまうのだ。昼になるのも夕方になるのも早いのである。

不思議なもので、夏時間になることは数日前までは覚えているのに、当日になると忘れてしまうことが多い。今回は早朝に移動する予定がなかったから良かったが、確か10数年前、シュトゥットガルト駅で電車に乗り遅れたことがあった。普段は壊れていることの多い街中の時計も、夏時間と冬時間に変わるときには正確に動き始めたりするのである。

ともかく夏時間になったのだ。ただ一時間とはいえ、もしかしたら時差ぼけのようなものを感じているような気もする。日本との時差も8時間から7時間に変わった。距離には何の変化もないのに、夏時間になると、なぜか少し日本に近づいた気がしてしまう。そして日本時間に合わせて生活しなければと思ったりもするのである。

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