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還流独歩

初秋から晩秋へ 2011.10.07

今週の前半は暖かかったが、昨日から気温が確実に下がって来た。朝の気温は9℃らしい。雨が降ったり止んだりの状況が続いている。今日は通訳同行のお仕事を頂いてゲルゼンキルヒェンにある某工場へ出かける。お昼に軽い食事を挟んだ4時間近く、工場内を回る。外は寒いが、工場内の一部は暖かい。午後から日が射して来て、少しだけ気温が上がったようだ。バスの運転席に示された温度計は14℃である。

デュッセルドルフに移動し、メーディエンハーフェンというライン川の河川港を利用した再開発地区に立寄る。先程まで晴れていたのだが、15分ほど散策視察をしている間に雨雲がやって来た。バスの運転手と連絡を取り、雨宿りをしているバス停まで迎えに来てもらったので、ほんの少し濡れただけで済んだ。視察の皆さんが風邪を引かないか心配になったが、どうやら大丈夫だったようである。

デュッセルドルフ空港でお見送りし、約二日半に亘る同行を終えてケルンへ戻る。空港から出ているSバーンの駅を利用するのは二回目くらいだと思うが、ここは何というか陰鬱な雰囲気を醸し出している。汚いわけではないのだが、ドイツ特有の重い時間が流れているとでも言うのだろうか。金曜ということもあるのか、デュッセルドルフ駅も人で溢れている。乗る予定の電車は15分近く遅れてやって来た。

中に入ると満席どころか、二階の通路にも人が立っている。30分ほどの移動なので、別に座れなくても構わないのだが、妙な気だるさの残る疲れのせいか、立っているのが、やや苦痛に感じられた。ケルン中央駅でもバスは15分待ちだった。何をするでもない黄昏の時間がゆっくりと流れて行く。本格的な寒さの到来はまだ先になりそうだが、季節は確実に晩秋へと向かっている。

そして、今回も貴重な機会を頂き感謝である。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

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