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昼過ぎ、何故だか久しぶりに、かつての直属の上司に電話してみようという気になって、日本時間の20時くらいに試しにかけてみた。すぐに懐かしい声が聞こえて来た。国際電話だが、今日はほとんど遅れがなく、国内同士で話をしているかのようだ。

最初に近況をさせてもらい、今年の一月に「御社」の社長と飲ませて頂きましたよ、といった笑い話をしつつ、逆にいまの会社の状況や、日本の設計事務所の現状の他、不動産業界の裏の話も少し聞かせてもらった。それと同時に、私のことを良く知っているだけに、相変わらず指摘が鋭い。

退職して、もう12年近く経つだろうか。一年に数回もないが、いまもこうして気軽に話すことができることに、本当に感謝である。そして、「また会社に顔を出しに来たら。社長に伝えておくよ」と言ってもらえることは、かけがえのないつながりを頂いているのだと思う。感謝である。