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遅延到着/快適空路 その1 2011.11.11

昨日の11月11日(木)、早朝4時過ぎに起床し、荷物をまとめる。6時半に泳ぎに行き、メールを何通か送ったあと、予定通り9時前に出発。今回の移動も、ここからが多少の波乱があった。まずバスは来たけれど、狭い通りに救急車が止まっていて、そこから先へは走れない。よほど下ろしてもらおうかと思ったが、5分くらいしたらお婆さんらしき人が担架で運ばれて来て、救急車は道を空けてくれた。時間には余裕があるけれど、こういう不意の停車は実に落ち着かない。

次の障害は、11月11日の11時11分11秒から始まるカーニバルである。ケルンでは、カーニバルが盛大に行なわれることを知っている人はそれほど多くはないと思うが、毎年、2月か3月の「薔薇の月曜日」の前後に開催されるカーニバルの前哨戦が始まるのが11月11日なのだ。その会場の一つである「ホイマルクト」には、大きな舞台が建設されていて、明日はテレビ中継もされるようだ。だから搬入の車が多く、ここでも流れが悪く、バスはなかなか動かない。

新幹線が出発する20分前に中央駅に到着。今回はオンラインで搭乗手続きを済ませたので慌てることはない。これで「フランクフルト空港まで一直線だ」と高まった気分は、時刻表に表示されいてる情報を見て一気にしぼんだ。乗ろうと思っていたICE新幹線は、ボンを経由するというのだ。また同じ目に遭遇だ。念のため、駅の中にあるルフトハンザの窓口に行ったら、新幹線専用区間は不通になっており、ライン川を経由して空港に向かうという。

窓口の女性は他人事のように軽く言う。「余計に1時間かかるけれど、あなたの飛行機の出発は13時半だから、何の問題もないわよ。2時間で着くから、空港でも十分な時間が取れると思うわ」。以前の教訓から、こういうことも起こりえるかもしれないと思い、飛行機への接続がちょうど良い電車ではなく、その1本前に乗るようにしているのだ。だから、今回は多少なりとも気持に余裕はあるものの、気持が微妙に揺れる。

ボン経由でも2時間で着くと窓口の女性は宣(のたま)うが、以前にも書いたように、2時間では着かない。少なくとも2時間半はかかる。在来線が走っているところを、時刻表にはない16両編成の長い臨時の新幹線が通るのだから、速く走れるわけがない。ケルン中央駅を15分遅れで出発するときの車内アナウンスでは、フランクフルト空港着が12時半らしい。所要時間は2時間20分で、出発の50分の到着だ。搭乗手続きは済んでいるので、大丈夫だろう。

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