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還流独歩

プールの水温と生命の維持 2012.04.05

今日は泳ぐのが辛かった。500mを超えた時点で、よほど止めようかと思ったが、泳ぐ速度を少し落して、いつものように1500m近くを泳ぎ切った。あとから水温を確認してみたら、いつもとそれほど変わらない。でも今日は、水中にいても、いつもより身体が熱く感じられたのだ。

以前にも書いたが、水温が高いと、身体で発生する熱が逃げて行かないため、呼吸が苦しくなる。息を吐くことは普通にできるのだが、いつもよりも十分には吸えないような感じになるのだ。熱を逃がすということがいかに大切かということを泳いでいるときに再認識できる。これは気温がマラソンの記録に大きな影響を与えることからもわかるだろう。

どんな生物も熱機関も、そしてこの地球も、熱を放出できる環境があるからこそ、その機構が維持できているのである。食物を摂ることや地下資源の投入も大切だが、いやそれ以上に、熱を捨てることが極めて重要なのである。それができない環境は、もはや生命が維持できない空間といえるだろう。

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