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還流独歩

東京建築案内 その4 2012.05.21

注文をどうするか少し悩んだが、結局、皆で分けて食べようということになり、一人前の刺身を2つと、1.5人前の握りを2つ、それに瓶ビールを2本注文した。味噌汁は握りについているという。最初に刺身が出て来て、少ししたら、握りを持って来てくれた。でも、3つ来てしまった。お店の方に、2つしか頼まなかったと伝えたが、彼らは3つでも構わない言ってくれたので良かった。

この10年ほどの間に、寿司は世界的な広がりをみせた。以前は、生魚に対して抵抗を感じていた人たちが多かったが、いまや刺身も、かなり国際的になったということを、彼らを見て実感する。追加で、ビールを何本か頼んだあと、酒が飲みたいというので、二合徳利を熱燗で頼んだ。時刻は14時半を回っている。

新宿から中央線で東京駅へ行き、山手線に乗り換えて有楽町で降りる。銀座の商業店舗を見るためである。最初に「ミキモト」へ向かう。TOD’Sとはまた違った雰囲気を持っている。アップルストアに立寄り、HERMESへ行く。ガラスブロックを使った、一見、何の変哲もないように見える建物だが、全体と細部の納まりが絶妙な建築だと思う。

このガラスブロックの4つの大きさは、エルメスのスカーフの寸法に合わせてある。偶然にも女性の一人がエルメスのを一枚を持っていたので、試しに当ててみたら、目地のところで、ほぼ寸分違わず大きさが合ったので、スカーフをガラスブロックに当てたまま記念撮影をした。そのあと、DIOR、GAPなどを見ながら、カフェで少し休む。

それから裏通りにあるLUIS VITTONへ向かい、外装の納まりを見て、終着地はSWATCHである。今日は、スイスの著名な建築家である、HERZOG & DU MOUERONが手がけた表参道のPRADAから始まり、最後にSWATCHで締めるという流れになった。決して意図したわけではないが、悪くはなかったと思う。ここで建築案内は終了である。ゆっくりとした視察だったが、あっという間の一日だった。

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