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還流独歩

名刺の大きさ 2012.06.10

日本の名刺の大きさは、ほとんどの場合、90mm×55mmである。縦使いや横使いの差はあれど、大きさはほぼ決まっているし、私もこれに準じている。中には細めの名刺や、折り畳めるような変則的な名刺を使っている人もいるけれど、大抵の人は、一般的な大きさを用いていると思う。

一方、ドイツの人の名刺は大きさが統一されていない。そのほとんどが、日本のより数ミリメートル程度、長いか短い場合が多い。それらは、いつも使っている名刺箱には入るものの、幅も高さも本当に多様だから、日本の名刺を入れたときのように奇麗に揃うことが一切ない。そんなことなど気にはしていないのだが、どうしてこうも違うのだろうか。

私はドイツ以外のアメリカとか、他の国のことはほとんど知らないけれど、名刺の大きさが統一されていないのは、何もドイツに限ったことではなく、その方が普通なのかもしれない。いや、逆に見れば、名刺程度のその大きさが決まっていることの方が実は極端だったりする可能性はある。

名刺交換が大切な役割を担ってきた日本だから、その大きさが統一されているというのも頷ける話ではあるし、それ以外の形にすれば、それなりの費用もかかるから、日本の名刺の大きさは、いまのままで良いのではないかと、ドイツの名刺を見て思ったりするのである。

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