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ドイツ快進撃 その2 2012.06.24

主将を務め、この試合で最初に得点を入れたフィリップ・ラーム、憎まれそうな雰囲気のあるバスティアン・シュヴァインシュタイガー、FCバイエルンへ移籍したものの、古巣のFCケルンへ返り咲き、今年からアーセナルに移籍するルーカス・ポドルスキー、予選で3得点を上げたマリオ・ゴメス、その他にも個性的な選手がたくさん揃っている。

そういえば、ドイツ選手の平均年齢は、他のどのチームよりも一番若いそうだ。調べてみたら、30歳を超えているのは、先に述べたクローゼと、控えのキーパーであるティム・ビーゼだけで、先の試合で得点を決めた、サミ・ケディラは25歳、ラース・ベンダーとマルコ・ロイスは、ともに23歳である。代表戦ですでに10得点を上げているトーマス・ミュラーは22歳だ。

しかも監督のヨアヒム・レーブが、また素晴らしい。2006年のワールドカップで、ドイツを3位に導いたクリンスマン監督から指揮権を引き継いだときには、実際、どうなのかと不安ではあったが、彼の指導の元で、ドイツは速くて攻撃的なサッカーへと大きな変化を遂げた。いまのドイツの布陣には、厚みと幅があるように見える。

ちなみに、これを書いている時点で、ドイツの次の対戦相手はイタリアと決まった。予選を全勝で勝ち上がって来たドイツにとって、今回、一度も負けを知らないということが、逆の意味で、やや心配ではある。その点、イタリアは、いつものように、本気を出すまで時間をかけて予選を通過してきたから、その分、粘りがあるように思うのである。

次の試合が、どんな結果になるか全くわからないけれど、ドイツを応援しつつ、面白い展開になることを期待している。

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