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宿谷先生をお祝いする会 その1 2012.07.01

7月に入った日曜の午後、横浜の馬車道で行なわれた「宿谷先生をお祝いする会」に出席する。恩師の宿谷先生は、「平成24年日本建築学会教育業績賞」を受賞した。建築環境学を中心とした研究そのものも大切だが、これからは「住環境教育」も重要であるとの思いから、この10年近く、様々な活動を行ってきた中での受賞である。

今日のお祝いの会には、卒業生が46名、関係者が16名などを含めて、80名以上の人が集まった。最初は、「住環境教育のこれまで」という題で、卒業生による業績紹介が行なわれた。随所に関係者が出てきて、その当時のことを述べるのだが、それが内輪にしか受けない内容もあって、結構、面白かった。

次に、宿谷先生から、「住環境教育のこれから」ということで、簡単な講義があった。詳しい内容は割愛するが、私はその話を聞いている間に目頭が熱くなった。私のような人間が言うことではないが、講義の内容が進むに連れて、宿谷先生の素直な実直さに胸を打たれる思いだった。

宿谷先生と会うこと、あるいは宿谷研究室に行くことは、自分を見つめ直す時間だと思っている。それを他の卒業生に話すと笑われることが多いのだが、研究者として多くの実績を残してきた恩師と会うとき、いまの自分はどうなのかということを必ず考えてしまう。それが意味のあることかどうかは別として、そういう気持に入れ替わってしまうのだ。

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