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還流独歩

重要な依頼 2012.08.01

国土交通省の住宅局建築指導課から「重要な依頼」と書かれた葉書が届いた。本文には次のように書かれている。

「今般、偽造した免許証の写しにより建築士になりすまして建築士事務所に所属し業務を行なっていた事案が発覚しました。免許を受けた建築士により法令遵守のもと業務が適正に行なわれるようにするのは、建築士事務の開設者の責務です(以下、省略)」。

この事件が明るみになったことで、建築士事務所への不信感は、また増幅されてしまう。構造計算書の捏造が発覚して以来、あらゆるところで、いわゆる業務に対する締め付けが明らかに厳しくなった。建築に携わっている人なら、誰でも感じていることであろう。

今回のこの件で、所属建築士の名簿をまた提出しなければならない。先日、事務所の再登録を行なった際、今回、提出が求められている書式とまったく同じものを提出したばかりなのに、もう一度、出す必要があるという。そして、今度は郵送だ。また、同じ作業をするのかと思うと少し気が滅入った。

そこで念のため電話をして確認してみた。そうしたら、事務所の再登録の日が近く、先日の手続きで確認が取れているので、登録建築士の名簿を再提出する必要はないという。何という柔軟な対応だろうか。実に有難い。作業的にはそれほどでもないのだが、これで事務作業を一つ減らすことができた。

それにしても、建築士の信頼を大きく損ねるような、こういった「事案」は、もう止めにしてもらいたい。そして、自分自身も常に気をつけて、信頼を得られる活動を続けて行きたいと強く思うものである。

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