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還流独歩

8月の朝 2012.08.03

今年も8月に入った。この時期、明け方の何とも言えない気だるくて温(ぬる)い時間帯が、嫌いでもあり、意外と好きだったりもする。夕べの熱気が取り払われず、そのまま翌日へと残り、それが何日も続く中で、夏のなま暖かい空気が徐々に鬱積し、地表面に沈滞しているような。そんな感じさえ受ける。何と言うか、ぬぐい去れないままの夏のだるさが積層構造になって溜っているようにさえ思われるのだ。

この季節、東京の街を歩くと、いつもそう感じてしまう。そして、この蒸暑地域において、建築はどうあるべきなのか、その解はどうあるべきかなどと考えてしまったりするのである。

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