理念 建築 略歴 連絡
文章 視察 還流独歩 大福企画
還流独歩

満席移動 その1 2012.09.17

早朝4時起床。荷物は昨日のうちに、ほとんどまとめてしまったので、出発の準備にはそれほど時間はかからない。机の上を整理し、冷蔵庫の中も片付ける。食べ切れなかった食材を捨てるのはもったいないが、致し方ない。ついでに紙ゴミも裏庭のコンテナに捨てる。ドイツもゴミの収集日は決まっているが、ゴミを捨てておけるコンテナがあるので便利である。

8時過ぎのバスでケルン中央駅に向かう。いつも見慣れた風景が通り過ぎて行く。駅の中にあるルフトハンザの搭乗手続きカウンターで航空券を発券してもらう。予定よりも1時間早い新幹線に乗りたいと告げると、あいにく満席だという。ただ、空席があるかもしれないから、乗車してから乗務員に訊いてみて下さいと言われた。

8両編成のスイスのバーゼル行きが定刻に入線してきた。ホームに先に止っているケルン始発と思われる新幹線も8両だから、連結して長い16両になった。後ろの8両は車両の編成が前後逆になっているとのアナウンスがある。ドイツではよくあることだ。乗車してみると、空いている席がいくつかあったので、適当に座ったら誰も来なかった。何でも試してみる。これが海外生活での鉄則である。

フランクフルト長距離新幹線駅にも定刻に着いた。搭乗券を発券してくれた女性も同乗していて、本人と同じくらいの大きさのリュックザックを背負うのを同僚の女性に助けられている。今日から2週間の休暇で、どこかに出かけるらしい。軽く挨拶をしてホームの中程まで進むと、あいにく昇りのエスカレータが故障中である。混んでいるエレベータに乗る。

荷物を預けたら25kgちょうどだった。22kgかと思っていたので、今回は3kgも外れてしまった。預け荷物の制限は23kgまでだが、今回は何も言われなかった。そこから搭乗口のCまで、いつものように長い距離を歩く。どれくらいあるのだろう。建物の中を移動するので、あまり見当が付かないが、500m以上はあると思う。いや、もっとだろうか。

« »