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車内飲食 その2 2012.12.16

しかし、車内で何かを食べるという光景は、観光地に向かうような電車や、あるいは新幹線であれば、状況は一変する。駅弁を広げ、麦酒やお酒を飲むのは、むしろ普通だし、「いや、そうでなければりなりませんっ!」とまで言ってしまいそうである。実際、私も同じだからだ。ただ、それが都内を走る地下鉄となるとなぜか違う。無論、駅弁を食べている人はいないけれど、おにぎりとか、サンドウィッチなどを口にしている人は、たまに見かける。

それが何となく気になるのは、おそらく、置かれている環境が、ものを食べるという行為にそぐわないからだろう。特に地下鉄は駅の間隔が近いし、人の出入りも激しい。席も通路を挟んだ対面式がほとんどである。2席が向かい合う4席とか、すべての席が進行方向に向いていれば、状況は少し違って来るかもしれないが、仮にそうだとしても、山手線や京浜東北線や私鉄の中で、お弁当を広げたりできる雰囲気はないような気がする。

ということで、話はまったくまとまらないのだが、どこかに旅行に出るときに、車内でお弁当を食べるというのは旅の楽しみの一つでもある。あるいは、出張を終えて、帰りの新幹線でビールを飲む。とても正しい行動だと思う。そういえば、ドイツには駅弁というものは売ってない。ICE新幹線の中でも、ビールを飲んでいる人も少ない気がする。今度、確かめてみよう。

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