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還流独歩

現場監理 その1 2013.03.09

週末の土日のうち、土曜日は現場が動いている。全休は日曜日だけだ。午後、現場を確認に行くと、不具合が見つかった。構造に関するかなり重大な問題に思えたので、構造事務所に電話し、現状を写真に撮ってメールで送った。土曜日にも関わらず、たまたま所員が出ていて、偶然にも所長がいるというので、急遽、現場まで来てもらうことにした。

今日まで気づかなかったのだが、筋交いとガセットプレートに、極めて問題のある不整合な箇所があるのだ。鉄骨の仮止め状態が続いていたので、本締めになるまで意外と気がつかなかったのである。この状況に関して、事前の説明もなく、勝手に補修工事を行なっていたため、作業を中止してもらい、構造事務所の判断を仰ぐことにした。

現場というのは、施工者と監理者の互いの信頼と理解の上で進んで行くものである。いや、そうでなければならない。それに対して、今回の不具合を監理者に報告しなかったことは、到底、認められる状況ではない。こんなことを、ここに書くべきではないのかもしれないが、教訓も込めて正直に語っておこう。

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