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建築/Architektur

【家族と太陽が交感する住まい】
 
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【設計主旨】
建築主の要望の4つの骨子である、「明るさ」「暖かさ」「一体感」そして「家族感」を実現するため、南西方向に面した吹抜け部分に、断熱性の高い大きな開口部を4つ配置し、日照時間が比較的少ない室蘭においても、できるだけ多くの光と日射を取り込むことを最重要課題とした。
 
外表面積に対する容積比を小さくすることにより、熱損失の低減が図れることから、家の形状は単純な直方体とし、大開口部からの日射による自然暖房効果を最大限に引出すとともに、将来を見据えた断熱を施すことで、家全体が一つの大きな保温空間として機能する低燃費な住宅を目指した。
 
室蘭は、夏の最高気温の平均値が25℃前後であり、春や秋よりも日照時間が少ない気候特性を持つことから、夏期の日射による過温防止は、内付けの日除けで対応し、夏の東西方向からの卓越風を積極的に取り込めるように、窓の開き勝手を含めて通風にも配慮している。
 
設計:エネクスレイン×すわ製作所
施工:小松建設株式会社
協力:飯田ウッドワークシステム株式会社
竣工:2011年3月
所在:北海道室蘭市
家族:夫婦/子供二人
備考:2011年 第2回 北方型住宅賞 優秀賞受賞

2011年12月30日/30.12.2011