– 2014年夏 – 2014.08.06
2014年も8月を迎えました。
ドイツは、一時の熱波が去り、少し蒸し暑かったり、にわか雨がやって来たりと、忙しい天候が続いていますが、比較的、穏やかな夏を迎えています。最高気温は、20℃から25℃で、湿度が低い爽やかな日が多いものの、明け方の気温は10℃近くまで下がるため、窓を開けたまま寝ると寝冷えをしてしまいそうです。
こちらでは、東京で進みつつある物件の基本計画提案書を主に作成しています。課題は「自然採光」と「自然換気」の二つです。僅か二つの命題ですが、日本の事務所建築に取り入れるのは、たやすいことではありません。太陽が出ている昼間時の照明用の電力消費量を少しでも減らし、季節の良い時期には自然の風を積極的に取込めるような事例を実現したいと思います。それ以外にも、建築に関する情報収集や、記事の執筆などを行なっています。
ドイツにいると、ものごとの本質を追求し、それを見極めることがいかに重要であるかを実感する気がします。デザインとは、「つけ足し」ではなく、「削ぎ落とし」の中から生まれて来るものなのかもしれません。そんなことを考えています。
暑い夏、皆さま、くれぐれもご自愛下さい…。
爽やかな風が抜けるケルンにて…
エネクスレイン/小室大輔
2014年8月6日(水)