– 蹴球の祭典 2014 – 2014.07.16
ブラジルで開催された蹴球の祭典2014で、ドイツが24年振りに頂点を極めました。
幸いにも今回、ドイツで応援する機会を得たことから、近くにあるプロテスタント教会の中庭に開設された無料のパブリック・ヴューイングで全試合を観戦しました。
地域に開かれた教会を目指しているとのことで、定期的にコンサートが開かれたりしているのですが、ドイツの試合があるときには、ソーセージやステーキなどが焼かれ、もちろん、ビールやワインを飲みながら観戦することができます。
ドイツの各都市には、超大型のスクリーンを設営した観戦場がいくつもありましたが、こういった教会の中で蹴球を見るのも少し不思議な感じがして、面白い体験をさせてもらいました。
それにしても、ドイツチームは良くまとまっていて、全体的な力強さが印象的でした。また、7試合の中には危ない試合運びもありましたが、各選手の成熟度が高かったように思います。
ミュラーやクローゼ、ラーム、シュバインシュタイガーらは、ドイツを代表する有名な選手であり、技量にも素晴らしいものがありますが、彼らは他国に君臨するスーパースターではありません。むしろ、チーム全体の組織力とともに強くなったようにも感じました。
2002年は準優勝、2006年と2010年は3位という素晴らしい成績を収め、そしてついに優勝を勝ち取ったのですから、ある意味、当然の結果なのかもしれませんが、強豪を抑えて勝ち上がるだけの体力と精神力と技術力を兼ね備え、それらすべてが結実したと言えるでしょう。
他国を応援していた方がほとんどかと思いますが、縁あってドイツに来た私にとって、今回の優勝は何だかことばに表すことのできない感慨深いものを感じています。そして今回、少し大袈裟ですが、大いなる勇気のようなものも与えてもらった気さえします。
ともかく、ドイツの優勝に乾杯!
夏空が広がるケルンにて…
エネクスレイン/小室大輔
2014年7月16日(水)