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還流独歩

礼状 2010.01.19

今回の視察で訪問した各企業の方々に礼状を書く。お世話になった方々に御礼の手紙を書くまでは、なんとなく心にわだかまりが残っていて、すっきりしないのである。相手が読んでくれるかどうかはわからなくても、とにかく自分から手紙を発送するまでは、私の気持ちの中では視察は終わらないのである。

今回お会いしたのは全部で9名だ。同じ会社でも勤務地が異なる場合もあるし、会社が同じだとしても、部署が違っている場合も多いから、できるだけ全員に送るようにしている。同じ文面で良いのであれば、住所と名前を変えれば良いけれど、打合せの内容も微妙に違うし、親切に対応してくれた方には、より丁寧に書きたくなるので、この作業は意外と時間がかかる。

文章を画面で確認し、問題ないと思って印刷してみると、打ち間違いが簡単に見つかったりする。図面の確認などと同じだ。紙媒体だと間違いが簡単に発見できてしまうのに、画面だと難しいのはなぜだろう(笑)。だから一旦、裏紙に高速印刷して、文章をしっかり確認してから本印刷することが多いのだが、今回は面倒になってしまい、そのまま印刷したら、やっぱり間違いがたくさん見つかった(苦笑)。

この作業で一番楽しいのは、文末に直筆の署名を入れ、そこに捺印するときである。別にハンコなど押さなくても良いのだが、海外の人は朱肉の捺印が好きな人が多いようなので、最近出す手紙には、ほとんど押印している。これがあれば間違って捨てられることもないだろう(笑)。三つ折りにして、封筒にいれるときも何となく充実感が得られる瞬間だ。

印刷しては、その度に間違いを見つけてしまったが、ようやく9通を書き上げた。束になった封筒を見ると満足である。あいにく切手がないので、明日出しに行くことにしよう。投函すれば、視察がようやく終わることになる。

加筆訂正:2010年6月10日(木)

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