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午後の飛行機で千歳に向かう。前回帰ったのは去年の10月上旬だったから、ちょうど半年振りになる。2月か3月には一度、帰ろうと思っていたのに、何だか気持ちが固まらず、先送りし続けていたら4月に入ってしまった。

千歳空港に着いた後、高速バスで室蘭へ向かう。出発15分くらい前になって、人がたくさん並び始めたので、結構乗る人が多い路線だなあと思っていたら、大半の人がその前の苫小牧行きに乗車してしまい、残された人は5、6人だった。

まばらな人を乗せたバスは途中から高速に入った。遠くに太平洋が見える。登別の手前で国道に降りたバスは、登別温泉行きに乗り換えられる停留所で止まった。そこには小型の送迎バスが待っていたが、誰も乗り換える人はいなかった。

運転手と空気だけを乗せた小型のバスは、どこか悲しげに見えた。国道沿いには営業を止めてしまった建物が目につく。疲弊していると言われる北海道の現実なのだろうか。夕方から打合せをして、一日が終わる。