理念 建築 略歴 連絡
文章 視察 還流独歩 大福企画
還流独歩

トマトが延命中 2010.05.11

昨日は植物の話題だったので、今日もその流れです。

去年の夏から生き延びた不思議なトマトがある。冬になると普通は枯れてしまうはずなのに、冬を通り越しても実をつけ続けているのである。でも、その形状はというと、自重を支えきれないまま伸び続けてしまったので、いまは窓枠につけてある照明用の電飾に引っ掛けたまま、なんとか自立させている。細々とした茎を伸ばすと1.5mはあるだろうか。

トマト自身はこう思っているかもしれない。「もう延命治療は要らないから、そのまま枯れたいと」。でも、小さな実を一つ実らせているので、仕方なく水を上げている。枯れてしまった茎も何本かあるけれども、生命力が強いのか、枝分かれした茎もあり、このトマトは瀕死の状態ながら、まだまだ持ちこたえそうだ。

例えば毎年必ずどこかで、アスファルトを突き破って出てきた大根とかアスパラガスなどが写真入りで紹介されることがあるけれど、それにはまったく及ばないものの、このトマトも実に不思議である。この実を食べると、もしかしたら長生きできるなどのご利益があるかもしれない。

« »