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還流独歩

確認申請受領 2010.09.13

10時過ぎ、室蘭市役所まで確認申請を受取りに行く。数か所の軽微な訂正を行い、申請書類や図面等を何枚か差し替えたりする作業に30分ほどかかったが、無事、受理されて副本を受領した。

室蘭駅前から高速バスで札幌に向かおうと思ったが、高校生がたくさんいて落ち着かなかったので、その一つ前の始発の停留所まで5分ほど歩く。この時期にしては日射しが強く、荷物を持って歩くと暑い。

始発の停留所は旧室蘭駅の脇にあるのだが、停留所の標識が歩道に3本立っているだけで、座るところも屋根も何もない。旧室蘭駅は室蘭市の観光協会として使われているのだが、中途半端な感じが否めない。

古い建物を残すことは大切だと思うが、その残し方、あるいは残してどう使うかが最も大切なことなのに、それができていない印象を受ける。駅舎はその街の歴史を携えている。それをもっと素直に残すべきではないかと思う。

札幌行きのバスは定刻通りに来た。乗るのは私一人。次の室蘭駅前でも一人。途中、何人か乗ってきたが、全部で10人もいない。高速道路に入り、空気を乗せたバスが快調に走り始めると、いつの間にか深い眠りに落ちてしまった。

札幌駅で遅い昼食を取ろうと思ったが、次の打合せがあるので、地下鉄南北線に乗って真駒内まで行く。西日が強い。いつもお世話になっている木製窓の会社を訪問し、窓回りの納まりについて打合せする。

真駒内駅に戻り、大通りで東西線に乗換え、大谷地(おおやち)ターミナルまで行く。郷里や札幌に住んでいたときに、良く利用した駅だ。地上のちょっと薄暗いバスターミナルも、ほとんど何も変わっていない。

20分ほど待ってバスが来た。ここからさらに1時間かかる。途中の北広島駅で、高校生や仕事を終えた人を10人ほど乗せたバスは、北広島の団地を抜けたあと、田舎の一本道をひた走る。長いようで短い一日が終わった。

明日からまた東京である。

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