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午後、ある企業にてドイツへの建築視察に関する打合せをする。まだ何も決まっていないが、こうして声をかけて頂けることに感謝しつつ、視察の概要と方向性について意見交換をする。滞在日数が少ないから、内観視察をする物件を絞らなければならないし、もし訪問が可能だとしても、その日程に合わせてもらえるのかどうかさえもわからない。

現在の行程では、ドイツの滞在時間は僅か1日半しかない。正直なところ余りにも少ないため、せめて二日にしてはどうかと提案させて頂く。しかも視察する物件が離れていると、移動だけで終わってしまう可能性だってある。どの物件を優先するべきなのか検討している間に、携帯に転送されたメールが一通入ってきた。ボンのポストタワーからだ。

いつもお世話になっている広報担当の女性から、12月初旬のある一日なら視察を受け入れられるという嬉しい返信である。この瞬間、視察の核が決まった。私がメールを送ったのは日本時間の昼前だから、ドイツでは朝4時頃だろうか。それに対する返信が朝7時45分である。実に早い時間から仕事をしている。しかも迅速な快諾の返答に大感激である。

それ以外にも、短期間ながら中身の濃い視察になりそうな要望を頂いたので、これからまた右往左往する日が続きそうだが、感謝の気持ちを持ちながら調整して行きたいと思う。