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ベルリンマラソンで再会 2010.09.30

10日ほど前、成田からミュンヘン経由でケルンに向かうときに、日本の知り合いから、「ベルリンマラソンに出場するので、もし時間があったらケルンで会いませんか」というメールが突然入ってきた。偶然にも私がケルンに移動する最中だったので、「いまミュンヘン空港です」と返事を書いた。

彼と知り合ったのは1998年だから、もう12年も前のことである。その後、某報道機関のベルリン支局長を数年務めたこともあったから、ドイツでも日本でも機会あるごとに会ったりしていた。そして今回、住み慣れたベルリンを走ってみたくなったというのは何となくわかる気がする。

ベルリンを朝4時くらいに出発し、ライン川下りを楽しんで、そしてケルン中央駅にやって来た彼と再会し、駅から歩いて10分くらいのところにあるビアホールに行く。まだ昼過ぎとはいえ、男同士でカフェに行って、珈琲を飲むというわけにはいかないだろう。

ここで出しているビールは、私がケルンで一番美味しいと思うペフゲン・ケルシュである。ここのビールは何度来ても、ペフゲン本店よりも美味しいと思えるから不思議である。そしてマラソンに挑戦しようとしたきっかけや、練習方法、そして肝心の記録の話などで盛り上がった。

12年前、ドイツの某語学学校で知り合った仲が、こうしてケルンで一緒にビールが飲めることに不思議な縁を感じる。私もまだケルンにいることに自分でも半信半疑である。彼は夕方の新幹線でベルリンに戻るというので、再会は3時間程であったが、その機会を頂けたことに感謝である。

ケルン中央駅で見送って帰ってきたら9月が終わった。明日からはもう10月である。

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