理念 建築 略歴 連絡
文章 視察 還流独歩 大福企画
還流独歩

料理注文担当 2010.10.01

先週末に東京から連絡が入った。以前お世話になった某協会の方がケルンに立寄るという。一人での移動かと思ったら、15名くらいの視察の方と一緒とのことなのだが、ケルンでお会いするまたとない機会ということで、ご好意に甘えて食事に同席させてもらうことになった。

昨日から、いくつか目ぼしいビアホールに電話をしているが、あいにくどこも予約は受けられないという。先日も書いた通り、ドイツのビアホールは、外で飲める機会の多い夏よりも、寒い時期になった方が確実に混む。中華料理はどうかとも思いつつ、念のため知っているお店に仮予約だけは入れておいた。

結局、宿泊先を通じて、旧市街にあるビアホールが予約できたというので、やはりケルシュビアを楽しんでもらうことにした。この方の一行もデュッセルドルフで開催されているグラステックを視察してきたということで、かなり歩き回り、結構疲れているようなので、歩いてお店に向かう健脚組と、タクシー組に別れることにした。

10何名の方と一辺にお会いするので、簡単な自己紹介だけに留め、乾杯が終わった後は料理を注文する係に徹する。夕べは某企業に夕食に招かれ、一人ずつ肉の塊と格闘する羽目になり、せっかくの食事にも関わらず、ほとんどの方がげんなりしてしまったというので、今日は少し軽めの料理を適度に注文する。

旧市街にあるお店なので、観光客も多く、私がいつも行くビアホールと客層が違う。そんなことは大した話ではないのだが、私はどうしても気になってしまう。一方、10数名の方々は、いくつかの料理を取り分けて食べられる安堵感からか、ビールも順調に増え続け、食事の追加注文も出始めた。良い傾向である。

このビアホールの食事は、個人的には納得が行かなかったが、皆さんはそれなりに楽しんでくれたようだ。ホテルまで一緒に戻り、そこでお別れした後、私は友人の誘いを受けて、近くのバーに出かけた。芸術関係者や報道に携わる人たちが集まるところだが、中は形容し難い程、独特の雰囲気が漂っている。

久しぶりに再会した友人たちと、他愛もないことを話して時間が過ぎて行く。今日は、ご好意で夕食に招いて頂き、引き続き、友人たちとケルシュを楽しむことができた。実に有難いことである。

加筆訂正:2011年1月12日

« »