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還流独歩

札幌で一泳ぎ その1 2010.10.22

昨日、済ます予定だった打合せを午前中に終える。おおまかな結論は出ているので、電話でも十分かと思ったが、細かなことは、やはり顔を合わせて互いに図面を見ながら打合せをする方が遥かに重要であることを実感する。こういったことは、できるだけ後回しにせず、たいしたことではないと思っても確認を怠らないことだ。

今日は、次の予定までかなり時間が空いてしまったので、下調べをしていた札幌市内のプールに泳ぎに行く。ここは25mではなく、倍の50mあるので、是非、泳いでみたいと思った。ただ10分間の休憩時間があるらしいので、いつものように連続して30分くらい泳げるかどうかが気になったが、ともかく行ってみた。

受付の人に訊くと、休憩時間は一日3回だけで、次の休みまで1時間以上もあるというので、そのまま泳ぐことにした。時間制限なしで580円である。私の嫌いな自動発券機で入場券を買い、その受付の人に渡した。ここから幾つか私の疑問が展開して行く。「靴を入れる袋はお持ちですか?」「いえ、ここに来るのが初めてなので持ってないです…」。

「では、今回はお貸ししますが、次回からはご自身でお持ち下さい」と言って渡されたのは、これまた私の嫌いなビニル袋だった。受付の脇で靴を脱ぎ、借りた袋に入れて更衣室に向かう。ビニル袋の無料貸出は、今年の3月末で終了との貼り紙があった。「今日が初めてです」というのが聞こえたのか、若い男性が出てきて案内してくれた。

次の疑問は有料のロッカーである。50円。どこも経営が厳しい状態だとは思うのだが、ロッカー代として50円を払わせるというのはいかがなものだろうか。近所に住んでいて、最小限度の荷物で来れる方は、ビニル袋に靴を入れて、それを持ったままタオルなどと一緒にプール脇に行けるから良いが、それ以外の人はどうしても50円を払うことになる。

泳ぐ準備を整えて、シャワーを浴びプールへ向かう。中に入った第一印象は「暗い…」。南側の高いところに細長の大きな開口部があるが、それ以外は巨大な壁だらけである。何だか倉庫の中にいるような感覚だ。照明にしても徹底的な節電を励行しているのだろう。それは理解できるが、雰囲気があまりにも暗過ぎる。まあ、仕方がない。

次の問題はゴム製のロッカーの鍵である。もちろん腕にはめられるようになっているのだが、大きさを調整するための穴に入れ込むツメもゴムでできているので、引っ掛けても外れてしまって締められないのである。しかもツメの長さが微妙に短いので、引っ張るとすぐに外れてしまう。50円を払ってしまったから、いまさらロッカーを変えるのも癪だ。

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