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還流独歩

子供とブランコ 2011.10.13

毎週水曜日に育児休暇を取得している建築家の友人が、久しぶりの青空が広がる午後に、二歳半の男の子を連れて遊びに来た。今日は月一度の水曜と木曜の二日間が育児に当てられる連休とのことである。昨日は、だらしない雨が一日中続いていたから、出かけるには今日はちょうど良い日だ。

互いに近況を話しながら、一緒に昼ご飯をつくって食べた。二歳半だから、少し話せるようになってはいるが、意味がわからない単語もいくつかある。友人との何気ない会話を聞いて、時折、すぐに反復するのを聞いていると、微笑ましくもあり、また子供の言語を習得する能力に感心してしまう。

夕方近くになり、そろそろ帰るというので、近くの公園で一緒に遊んで行こうということになった。あたり前ながら、まわりにはドイツ人の親子がたくさんいる。普段、公園などには用事はないし、異国人の男が一人で入ると不審者と間違われる可能性もなくはない。

今日は、友人の子供と一緒だから問題ないだろう。最初は滑り台などで遊んでいたが、ブランコが空いたので、一緒に乗ってみた。ブランコに乗るなんて何年振りくらいだろうか。友人の子供は、お父さんから背中を押されて大きく揺れても怖がらず、本当に楽しそうにしている。

10年以上も前に出会った友人と、そしてその子供と一緒に遊ぶなんてことを、その当時、考えもしなかった。そんな話を互いにして苦笑いである。最後は近くのスーパーで一緒に買物を済ませて、停留所まで見送りに行った。以前なら、一緒に麦酒でも飲もうかということになるのだが、子供と一緒では無理である。

幸せな家族を見ていると、こちらまで気持が温かくなった。半日にも満たなかったとはいえ、楽しいを時間を有難う。

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