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還流独歩

基本計画書 その1 2012.03.19

先週あたりから、現在進めている物件の基本計画書の作成に取りかかっている。といっても、今週前半は、なかなか時間が取れず、本格的に始めたのは一昨日くらいからだ。知っている方には説明する必要もないが、自分の備忘録も兼ねて、ここに書き留めておきたいと思う。

基本計画書というのは、設計を始めるにあたり、計画物件の大きな方向性を示すもので、極めて重要な書類となる。住宅の設計であれば、作成する必要もないかと思うが、少し大きな建物や、特殊な建築の設計には、必ず作成されるべき資料と位置づけられるだろう。

ただし、内容的にはそれほど難しくはない。あくまでも計画書であるから、ごく簡単な表現をしている場合もあるし、図面も設計方針の理由付けのようなことも多く含まれるから、設計を進める上での重要な決定事項が反映されていると考えて良いだろう。そして、何かあったときに、原点に戻る拠りどころとなるものだ。

基本的には、意匠計画、構造計画、機械設備計画、電気設備計画、外構計画といった内容が骨格となり、それぞれの計画は、さらに細分化されて検討することになる。例えば、機械設備計画には、給排水設備がや空調・冷暖房設備などが含まれるし、電気設備には照明計画なども入って来る。

それ以外だと、大規模な建築や大型の商業施設では、避難計画とか、消火設備計画、非雷設備、雨水や井水利用なども必要になる場合があるし、最近では、太陽光発電や太陽熱を利用する設備も導入される事例が多い。基本計画書では、それらの基本的で重要な情報を満遍なく網羅しなければならない。

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