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還流独歩

3月の雨 2012.03.18

3月も中旬を過ぎ、春分の日を前にして、春めいた感はあるものの、朝晩はまだ寒い日が続いている。今日も小雨交じりの天気だ。それでも少しずつは温かくなっては来ているようにも思えるが、3月に入っても、春一番が吹いたという話は聞かないし、最高気温も10℃を下回る日が多いようだ。

この時期の天候の傾向として、三寒四温が話題になることが多いが、今年はどうだったのだろう。五寒二温とか、六寒一温だったような気もするが、ほとんど想い出すことができない。日常生活で、天候のことを話題にすることは多いけれど、日々の生活に追われる間に、意外と忘れてしまったりするのかもしれない。

地球は23.4度、傾いた状態で、太陽の周囲を一年かけて公転している。もうすぐ、昼と夜の長さが同じになる春分の日がやって来る。この日から急に春になるわけではないが、夜よりも太陽が出ている昼の長さの方が長くなるのだから、それにつれて気温が次第に高くなって行くのだろう。

一雨ごとに秋の気配が強まるのと逆で、雨が降るたびに、少しずつ春が近づいているように思う。そして、一年半前に中札内(なかさつない)村の「六花の森」を訪れたときに拝見した「サイロ」という児童詩集誌の中の詩を想い出した。ここで改めて紹介したいと思う。
 
 
春  小学1年 すがわらしょうこ
 
やまのしたから
はるが のぼってきたよ
ふくじゅそうを
さかせながら
がっこうの
がけまできたよ
 
サイロ 昭和35年4月4日号掲載

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