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還流独歩

背広 2012.04.01

午後、八丁堀を歩いていると、背広を着た若い男性があちこちにいる。今日は日曜だから、少し不思議な感じの光景だけれど、おそらく多くの会社で入社式が行なわれているのだろう。ただ、どの人も互いに微妙な距離感を保っていて、同じ会社の人ではなさそうだ。しかも、午後3時くらいに、まばらにいるというのが、どうも気になる。

自分もそうだったに違いないのだが、背広を着慣れていない人というのは、なぜかすぐに分かってしまう。まさに、様になっていないという表現が相応しいだろう。しかし、いつの間にか、毎日、背広を着ることが普通になり、その姿が板につき過ぎて、格好良くは見えない人も多いような気がする。

自分のことを棚に上げておいて、甚だ失礼な話なのだが、この時期、いかにも新人らしい人を多く見かけると、少しくたびれた感じで背広を着ている人が気になって、何だか対比して見てしまうのである。

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