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還流独歩

時間の速度 2012.04.27

自分を表現する方法は、インターネットが普及したお陰で、ずいぶん多様になったと思う。しかも、連絡の方法というのも、ものすごく便利になった。その昔、駅には伝言板なるものがあったし、留守番電話を使ったりもしていたと思う。20年くらい前のことだろうか。いまは隔世の感がある。

ただ、一ついえることは、何だかとても忙しくなった気がするのである。いつだったかも書いたが、便利になると、忙しくなるのだと思う。かなり前、誰だかが言っていた。長野まで新幹線ができたお陰で、それまで一泊していた出張が日帰りで済むようになってしまい、何だか寂しいということだった。その気持、良くわかる気がする。

電話、ファクス、電子メール、インターネットと、情報を交換する媒体は、この20年の間に大きく変化し、とてつもなく便利になったけれど、何だか、それとは反対に、何か大切なものを失っている気もするのである。それはもしかしたら、時間かもしれない。便利になるほど、時間が急速に失われて行くように思うのである。

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