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還流独歩

人生の速度 2012.05.01

相変わらずの月並みな表現だが、今年も3分の1が過ぎた。特に今年に入ってからは、時間の進み方が本当に早く感じられる。何だか、その速度が毎年、早くなって来ているような気がする。そんなことを考えていたら、数年前にお世話になった某講師の方も、「人生のスピード」という日記を書いていることがわかった。その方とは、まったく連絡は取っていないが、年齢も多少は近いから、同じようなことを感じているのだろう。

人の一生には、何歳のときには、これををやらなければならないというような、絶対的な決まりはないけれど、そのときにしかできないことも数多くあるように思う。そしてある人は、人生の早い段階で成功し、そして地位や名声、お金を得ることができることもあるし、そうではない人もたくさんいる。何をもって成功というのかはわからないけれど、私も含めて、大抵の人は、年間に何億も稼ぐという職業に就いていることはないはずだ。

それでも中には、もの凄い速度で人生を歩んでいる人がいる。果たして自分はどうだろうか。その歩みは、著しく遅いようにも思う。だからといって、それを速くすることができるかというと、それも難しい。いや、それは単なる言い訳で、自ら勝手に難しくしているだけなのかもしれない。でも、そんな風にしか歩めないのなら、それもまた受け入れるしかないようにも思う。

自らやりたいと思っていることは、どこかに探してあるものではなく、自分でつくり上げるものだから、そこに辿り着くまでの時間は、人それぞれなのではないかと思うのである。

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