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ここ数日、梅雨のような雨が断続して降った。そして、天井からは、近年、稀に見るほどの雨漏りが始まった。それに気を取られていたわけではないが、夜になってバルコニーに出ようとしたら、水が15cm近く溜っていることに気がついた。朝から外出していて、窓のロールスクリーンを下げたままだったから、バルコニーに、そんなに水が溜っているとは思ってもいなかった。雨というのは、予想外にも溜るものなのだ。

朝になって明るくなってから、どうにかしようと思ったが、下の階に漏水している可能性もあるので、思い切って裸足で出て、隣りの事務所との境にある柵を乗り越え、排水口へと向かった。懐中電灯をかざしてみるけれど、暗くて良くわからない。ともかく、手を伸ばすと何かが詰まっている。外側に手を回すと、プラスチックのようなものが挟まっているのがわかった。それを引き抜くと、水が一気に流れ始めた。

普段、設計を行なっているときに、排水管や雨水の縦樋の目詰まりについて気にすることが多いのだが、今回の件で、それがとても重要だということがわかった。それにしても、バルコニーから溢れるくらいまで水が溜らなくて良かったと安堵した次第である。