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還流独歩

東京建築案内 その1 2012.05.18

とある経緯から、スイスの建築家を案内することになった。チューリヒの設計事務所に勤める方で、奥さんと一緒だという。 数日前に、その事務所から、あと2人が加わって、全部で4人になるのだが、問題ないかとの連絡が来た。仮にタクシーで都内を移動するとなると、2台必要になるから、微妙な人数だが、大丈夫だと返信した。

朝9時、都内でも最高級の部類に位置づけられるホテルに迎えに行く。海外からの宿泊客も多く、英語やそれ以外の言語が聞こえて来る。それらしきご夫妻に声をかけたら、やはりそうだった。それから程なくして、もう2名の方がやって来た。こちらもご夫妻で、ドイツ何部のアウグスブルクから来たという。その男性も建築に関わっているらしい。

話を聞いてみると、このご夫妻の旅程は偶然にもほとんど同じで、スイスとドイツから、それぞれ上海へ飛び、そこから船に乗って広島を経由し東京へ着いたという。彼らは船の中で知り合ったらしい。上海までは空路移動というのは理解できるが、そこから日本へ船でやって来るというのは初耳だ。スイスのご夫妻は3週間、ドイツからのお二人は2週間の休暇だという。

外に出ると、明け方に降った雨のせいか、少し涼しく、空気も澄んでいるように感じられる。まずは地下鉄で、表参道へ移動する。著名な建築家がいくつのも操業施設を手がけているから、それを見に行くことにする。まずは、PRADAを訪れる。ただ、営業開始が11時からということで、中までは見られなかった。

そのまま原宿の方へ移動しようと思ったが、やはり店舗の内部も見たいということで、一旦、タクシーで代々木第一体育館前まで行き、そのあと明治神宮へ向かう。90年ほど前に植林されたという樹々の緑は、今朝降った雨のせいか、より濃く色づいて見える。空気も清々しい。本殿でお参りをしたあと、再び表参道方面へ歩いて戻る。

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