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5月24日(木)の早朝に、東京からフランクフルトへ発つ。前日にすべて用意を済ませておきたかったのだが、夕方に打合せなどが入ったため、ほとんど何もできない状態のまま夜になってしまった。それでも少しだけ荷物をまとめた。深夜の12時半に寝て、3時に起床。ほとんど仮眠のような状況である。出発が午後であれば、かなり楽なのだが、飛行機の便の関係で、成田空港に7時半までに着くには、どうしても、こんな状況にならざるを得ない。

今回の移動も、特に問題はなかった。飛行機は、ほぼ定刻に出発し、前回と同じように、千歳空港へ向けて真っすぐに北上し、日本海に面した暑寒別岳(しょかんべつだけ)を通過したあと、左に旋回して日本海に抜け、そのあとはシベリア上空を飛び続けた。隣りの席は空いており、さらにその隣りの2席には、スペイン語を話す男女が座っている。葡萄酒を何度か頼み、時折、襲って来る睡魔に素直に従いながらの心地良い移動になった。