理念 建築 略歴 連絡
文章 視察 還流独歩 大福企画
還流独歩

文優さんのこと その3 2012.12.31

いろいろな人とのつながりが増えたのも、この頃だった。そして、ことあるごとに彼のことを想い出しつつも、日々の生活の中で、彼に対する感謝の気持ちが薄れているような気さえするようになった。もしかしたら、それはいまも変わらないのかもしれないと失礼なことを考えたりもする。

生前、彼は「長生きしたいなあ」ということを言っていたらしい。そのことばの重さを、いま改めて感じる。こうして私がいまも活動できているのは彼のお陰に他ならない。彼がやり遂げたいと思っていても、なし得なかったことを、私は何らかの方法で具現化しなければならない立場に置かれているのだと思う。

故人の実名をあげて、こんなことを語るのは甚だ失礼なのかもしれないけれど、彼なら許してくれるだろう。2012年の終わりも押し迫ったこの時期、何だか彼のことを妙に想い出すと感謝の気持ちで一杯になる。そして、来年に向けての自分はどうあるべきか、これからの活動をどのように発展すべきかに想いを巡らせる。

最後に、今年も多くの方とのつながりの中で、たくさんのことを学ばせて頂きました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。そして文優さんにも…。

« »