もてなし 2013.05.19
移動前に墓参りを2か所ほど済ませる。つい先頃まで、雪に埋もれていた墓地にも、緑の季節がやって来ていた。側溝に溜った雪解け水の上には、アメンボが何匹もいる。水面張力を使って身体を沈まないように支え、瞬時のうちに水の上を移動できることに改めて驚愕する。彼らは一体どうやって進化して来たのだろう。しかも、雪に埋もれた冬を、どのようにして乗り越えているのだろうか。そんなことを考えながら、しばし、アメンボの動きに見入ってしまった。
昼過ぎ、室蘭方面へ移動する。途中で昼食を取り、登別にほど近い某所に到着する。詳しいことは割愛して申し訳ないが、素晴らしいもてなしを受けた。これまで訪れた宿泊施設は、それほど多くはないが、その中でも最高級に位置づけて良いだろう。もてなしも温泉も素晴らしい。「何もないところなのに、ここにはすべてがある」。いや、もっと簡潔に言い換えれば、「何もなくても、すべてがある」。そう感じさせてくれる極上の空間である。
掲載日:2014年8月20日(水)