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ISH 2011/国際衛生空調展 その2 2011.03.20

話は戻って、端の方の車両に乗ると、対面式の4人掛けの間に大きな机がある席が空いていたので、そこで作業をしつつ、朝が早かったせいもあってか、少しだけ寝てしまった。フランクフルト中央駅には定刻の8時過ぎに到着した。まだ少し時間があるので、駅の切符売り場で時間調整をする。週末の朝だというのに、切符を求める人がたくさんいる。

ここから見本市の会場まで1kmくらいだろうか。ゆっくり歩いて、9時過ぎに会場に入る。会期中の4日間は、原則として関係者のみが入場できるが、最終日の今日は一般の人も入ることができる入場券が用意されている。料金は15ユーロだから、1700円くらいだろうか。日本と違って、しっかりお金を徴収するところが大きな違いだ。

このISHは2年に一度開かれている。前回は2007年に来ているので4年振りになる。1月にミュンヘンで行われたBAUもそうだが、こういった見本市は、自分の目で見ることが実に大切だと思う。ただ表面的に見るだけでは何も得るものはないように思えるかもしれないが、その空間を実際に体験することは、思いのほか大切だと私は思っている。

フランクフルトの見本市会場は広く、最初に手前の展示館から見始めると奥の方へ行くのが辛くなるので、入場券を購入して入った入口から、まずは一番遠いところへ足を伸ばすのが鉄則だ。会場内には移動用のバスが走っているので、体力を温存させるためにそれに乗る。僅か数分だが、そのバスを使わないと夕方まで身体が持たないのである。

最初に空調関連の展示館へ行く。まだ朝も早いし、今日は一般の人が多く来ると見られるので、空調に関する企業の展示には、あまり人は見かけないが、その分、ゆっくり見て回ることができる。空調の分野でも格好の良い展示が多く、それを見るだけでも勉強になるし、いくつか興味深い提案をしている展示があったので質問をさせてもらった。

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