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還流独歩

近隣挨拶 2012.01.11

朝8時過ぎ、何やら外が少し騒がしい。家庭ゴミの収集にしては早過ぎるし、しかも車を横付けを指示するような声が聞こえて来る。事務所を出る前にゴミを出しに行ったら、向かいの駐車場に工事用の車が停まっていて、作業員らしい人が数名いるのがわかった。特に気にも留めず戻ろうとしたら後ろから声をかけられた。

「工事でちょっと音が出ます。申し訳ありません」。現場監理をするであろう年配の男性に挨拶されたのだ。私は特に気になることもなかったし、すぐに出かけるところだったから、「外出しますので…」というような返事をした。それから5分もしないうちに工事が始まった。聞こえて来たのは、現場監督が言うところの「ちょっとした音」…ではなかった。

それは、おそらく最も嫌われるであろう、コンクリートを斫(はつ)る音であった。滅多に使わない擬態語で表現すれば、「ガがガガガガ」であろうか。おそらく寝ている人なら起きてしまうくらいの大音量だ。これなら苦情を言いに来る人がいてもおかしくはないと思うが、人というのは、その前に一声かけられると許せてしまったりするものである。

それから程なくして外出してしまったので、そのあとがどうなったかはわからないが、ちょっとした工事や、家を建てたりするときにも、近隣への挨拶というのは大切なことなのだなあ…と改めて思った次第である。

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